直筆で読む「坊っちゃん」

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おそらく日本で一番読まれている近代文学作品の「坊っちゃん」、その著者である夏目漱石の直筆原稿150枚をカラー写真で新書サイズに納めた、直筆で読む「坊っちゃん」が発売になった。

さっそく購入し、読んでみた。

きちんと一文字づつ原稿用紙のマス目に書かれているので、まるで読めないといったことは無いが、読みにくい!

簡略化されていない昔の漢字が使われているとか、旧仮名遣いだとかの問題ではなく、漱石独特の略字が見慣れないと他の字とまぎらわしくて読みにくい。

単に小説「坊っちゃん」を読みたいなら、素直に活字の文庫本を買うほうが、断然良い。

ただ直筆の生原稿を撮影しているので、漱石が推敲中に書き直した元の文章や文豪でも誤字があることを発見できる。

また語の揺らぎとして、活字にする際には統一されてしまい、活字版では区別がつかなくなるが、漱石が使い分けた言葉(たとえば子供と小供)なども発見できて、楽しい。

読むのは面倒だが、色々な発見があり、夏目漱石という人を身近に感じられるようになる本です。